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これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

イタリアで敬老の精神を発揮することの是非

 

 

フィレンツェ生活2ヶ月めくらいに、語学学校で紹介されたホームステイ先を出たあとに住む家を探すため、口コミやらフィレンツェ大学や語学学校、町のインターネットカフェに貼ってある募集広告、情報誌などから情報集めて、いろいろアパートなどを見て回り始めた。(語学学校は3ヵ月しか申し込まなかったから、ホームステイ先も学校終了と同時に出なくちゃいけない)

 

その時期、日本人女性ばかり3人で住んでるアパートを見にいったときに聞いた、戦慄の話。

 

ある初夏の日の午後、日本人の女の子が友達の家に遊びに行く途中、道で杖をついて歩いているヨボヨボのおじいさんに声をかけられた。

 

「自分はこの先に住んでいるのだが、足が痛くて歩くのが辛い。申し訳ないが、家まで一緒に歩いてくれないか。」

 

その女の子はいいですよと答えて、おじいさんに腕を添えながら、ゆっくりと一緒に歩いて行ってあげた。

 

建物の階段を一緒に上ってあげて、家についた。

 

おじいさんは鍵でドアをあけて中に入ると、

どうもありがとう、あなたも汗をかいていますね、お礼にカフェでもさしあげたい、どうぞ入ってください、と言った。

 

その子は少し水をもらいたいと思って、お言葉に甘えて中に入った。

 

その家は天井が高く、大きな窓とアンティークの家具、シャンデリアなどがいかにもヨーロッパ!という感じの、お金持ちっぽい家だったんだって。

 

おじいさんは玄関部分から奥の部屋へ、「こちらへどうぞ」と案内した。

その子も続いて奥の部屋に入ったとたん

おじいさんは急に<シャキーン!>となり、

手に何やらリモコンみたいなものを構えると、やおらドアに向け、

バタン、カチャリ。

 

「え、え?」と思う間もなく、

「誰も邪魔は入らない。ここで二人で楽しくxxxxxx」

みたいなことを抱きつかれながら言われたそうだ。

 

その子は何が起こってるのかわからずパニクりかけたが、幸い(?)そのときはおじいさんの言ってることが完璧にわかったわけじゃなかったんだって。

 

ただ、おじいさんの

「行かないで」という雰囲気だけわかって、でも、

 

「友達が待ってる、早く行かないと・・・」と思いながらそこまでおじいさんを送ってきたのもあって、誤魔化して逃げるためというより、本気で

「友達と約束してるの!遅れてるからきっと私のこと心配してる。今日は本当に時間がないの!今度また来るから、約束するから!」と、待ってる友達のことばかりが心配で必死にそう言ったら、

 

「そう、時間がないなら仕方ないね、時間が出来たら来てくれるんだね?」

とリモコンで

ピッ、カチャッ

とドアを開けてもらえたそうだ・・・・・・ 

 

 

その後その子が「今日こんなことがあったんだけど」と家に戻ってから、イタリア生活が長い日本人の同居人に話したら、同居人のほうが青くなって、

 

「ななな何やってるの!危なかったよ!」 

 

その人の推測によると、おそらくどう考えてもそのジジイは・・・・という話。

 

この話をしてくれた日本人女性も知り合いから聞いた話だということだから、信憑性を問われると自信ないけど、その人は「まだイタリアに着いたばかりなら、こういうこともあるから気をつけなさい」 という親切心で話してくれたので、私は実話なんだと思ってる。

 

イタリアの家でリモコンでドアを開け閉めするハイテクさには「ホントかな」と眉唾したけど。

 

その女の子が無事でよかったよ。もちろん言葉通り日を改めて行ったりしてない・・・・と思いたい・・・・

 

 

まあ、その人の自由だけど・・・。