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これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

アレッサンドラのいちばん好きな映画

文化・芸術

 

 

フラットメイトのアレッサンドラは、イタリア語版の「酔いどれ天使」のVHSを持っていた。

 

彼女は大学で映像製作の勉強をしていて、黒澤監督を尊敬してる、と言っていた。

 

黒澤作品は全て観たけど、「酔いどれ天使」がいちばん好きで、これだけはレンタルで済まさず、がんばって自分で購入したそうだ。

どうしてこの作品が好きなの?と聞いたら、登場人物たちそれぞれの「人物」の描かれ方がとても魅力的だから、と言っていた。

 

私も「酔いどれ天使」は観たけれど、私の場合、この作品の印象はすべて笠置シヅ子さんに持っていかれてしまって(笑)、観た感想といえば、ラストで「たまご、たまご・・・・(泣)」と悲しい気持ちになったことしか思い出せない。

 

黒澤作品、とくに白黒のはどれも面白かった記憶があるし、観たのはずいぶん前なので、あらためて観なおしたいな、と最近思ってる。

 

さてそんなアレッサンドラ、そんなにクロサワ好きならこのこと知ってるかな、と

 

「黒澤監督を最初に世界に紹介したのはイタリア人だってこと、知ってた?」

と聞いてみたら

 

「知らない。どういうこと?」とのことなので

 

「当時日本のイタリア大使館で文化関係の仕事をしていたイタリア女性が、黒澤監督の<羅生門>を観て、素晴らしい映画だと思って、ヴェネツィア映画祭に持って行って紹介したんだって。そしたらそこで金獅子賞を獲ったから、それで初めて世界が、黒澤明の名前を知ることになったんだよ」

と、以前日本で聞いたことを話して聞かせた。

 

聞き終わるとアレッサンドラは

 

「いまわたし、イタリア人だってことをものすごく、名誉に感じる・・・」

と目をうるませて言った。

 

その日の夕方やって来た自分の彼氏に、さっそく得意気に話して聞かせてた。(笑)

 

ちなみに私は黒澤作品だと、

物語と、観終わったあとに心に響いてくるものでは<赤ひげ>、

映像美では<蜘蛛巣城>、

娯楽性では<椿三十郎

が好きだけど、<赤ひげ>しかイタリア語版DVD買って来なかった。 

引越し荷物が増えるのを避けるための判断だったんだけど、なんで他のも、せめて、全てにおいて別格の作品、<七人の侍>だけでもちゃんと買って来なかったんだ、わたしのバカー!と今は後悔。

でも<紅の豚>イタリア語版は買ってきたことだし、まぁいいか、いつかまた次の機会で・・・・。