これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

イタリアでの被害実例報告

 

 

日本から、友達とその子の友達二人でイタリア旅行に来たとき、ローマ→フィレンツェを電車で移動してきたんだけど、フィレンツェ駅に彼女たちを迎えに行った私の顔を見つけるなり、

「久しぶり!」ではなく

 

「るりはちゃーん、お財布盗まれたー!!!」

と叫びながら駆け寄ってきた・・・・・

 

久しぶりの再会どころの話じゃない。

 

えーっ、うそ! 大変じゃない! 警察に届けないと!

 

と焦ったけど、ローマのバスでおそらくやられて、電車の切符は事前に買ってあって無事にバッグの中にあったから電車は乗れたので、とりあえず警察にも行かずそのままフィレンツェまで来た、と言う話だった。 

 

その子はクレジットカードはもともと持ってなくて、トラベラーズチェックは別にトランクの中に入れてあったから、そのときの被害は小銭入れて数十ユーロ程度で済んだらしい。 不幸中の幸い・・・・・

 

犯人は、込み合ったバスの中でバッグの底を剃刀などで少し切り、上手にお財布だけを抜き取ったらしかった。 お化粧ポーチとかは無事だったそうだから。 

 

駅についてバッグから切符を出そうと中をのぞくとバッグの中が明るくて、

「なんでかばんの底から光が見えるんだろう?」と不思議に思ったそうで・・・・・

 

イタリアでのこの手の犯罪者たちは、お財布は狙うけれど命は狙わない。

 

けれど「今までは」というだけで、現在、そして今後、どのように状況が変わるかは誰にもわからない。

 

だから常に、その国の観光客相手の犯罪手口などの実例報告や、その町の危ない地域、時間帯などの情報は、行く前に、最新情報をきちんと頭に入れておいたほうが良い。

 

楽しい思い出ばかりで帰れるかどうか、その半分は自分自身にかかっていることを肝に銘じておいてほしい。

 

そういう私も「地球の歩き方」の巻末のページを読んでたくらいなんだけど。

 

でも留学生仲間の友達たちと話してたら、ガイドブックの後ろのほうに書いてある、スリや盗難の注意喚起記事なんかは全く目を通していない人がほとんどだったから、けっこうみんな読んでないもんなんだなぁ、と思ったので。

 

私はじっさい、そういう記事を読んでいたおかげで冷静に対処できたことがある。

 

日本から一人で旅行に来た友達と、駅からドゥオーモへ向かう道を並んで歩いていたとき。

 

季節は秋で時間は夜7時前くらいだった。 

ショーウィンドウの明かりが続いていて通りは明るく、人通りもわりと多くて、お店もまだ開いている時間だし、危険な場所でも時間帯でもなかった。

 

とつぜん、背中にヒヤッと冷たいものを感じた。 

何か液体をかけられたことが分かった。

 

急いで振り返って後ろを見ると、イタリア人ではない、南米系っぽい浅黒い顔つきの小太りの若い女の子と、もう一人、やはり小太りで眼鏡をかけて年齢は40代くらいの男の人が、私たちに向かって「上、上」と、その通りの建物の上階を指差していた。

 

ガイドブックに書いてある通りのシナリオだった。

 

先ず白っぽい液体を背中にかけ、びっくりして振り返ると「上から降ってきたよ」とばかりに上を指差し、被害者が上を見上げて犯人を捜すのに集中し、手元への注意がおろそかになったところを財布、あるいはカバンごと持ち去る・・・・

 

報告してある通りだった。

 

デブの男には体力的にどうせ勝てない、この手口の犯人は南米系だったのか、と思いながら、「上、上」と私と上を交互に見ながら必死に上を指差し続ける女の子を睨みつけながら、私はその子に近づいていった。 

 

捕まえるつもりだった。友達と二人で押さえつければ何とかなりそうだし、大声で「ポリツィア!ポリス!」と叫び続ければ、遅かれ早かれ警察が来てくれるんじゃないかと思ったから。

 

でも失敗した。あっちも失敗したと思ったんだろう、ぱっと私の横を大きく回ってすり抜け、背後の方向へ急に走り出すと、男のデブも一緒に信号の向こう側の通りへと走り去って行った。

 

私の友達にも、服以外に被害はなかったから、それ以上わざわざ追いかけはしなかった。 

 

その後、リナシェンテ(デパート)のトイレで上着を脱いで服を少し洗った。 

幸い、ヨーグルトドリンクみたいな匂いの、洗えばすぐに落ちそうな液体のようだった。 そのときは少し白いのが気になったけど、クリーニングに出したら染みもなく、きれいにとれた。

 

彼らの目には、日本人で小柄な女性が二人並んで歩いているのは鴨ネギに見えたんだろう。 大した被害がなくて本当に良かった。 

 

あの瞬間、パニックにならずに冷静でいられたのは、事前に被害報告の記事を読んでいたお陰で、「今じぶんに何が起こっているか」を理解出来ていたからだと思う。

 

掲載しておいてくれた「地球の歩き方」さんと、被害を投稿してくれた人のおかげだ。 

有難いと感謝してる。

 

とっさの時、何が自分を救ってくれるか分からない。

 

事前に手に入る情報には、すべて目を通しておいたほうが良いと思います。

 

 

 

 

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