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これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

フィレンツェの美術館 <ムゼオ・ガリレオ> 

文化・芸術

 


科学史博物館・・・・でいいんだっけ、
正しくは なんて名前だったっけ?
とググってみたら、<ガリレオ博物館> という名前になっていた。 

 
<Museo Galileo> ムゼーオ・ガリレーオ
たしかに このほうが どんな場所かが分かり易いかも。

 

私も、12年住んでて 数回しか行ったことはなかったんだけど
この博物館は とても興味深くて面白かったので、ご紹介します。

 

とにかく 科学技術に関する道具、器具の展示を中心とした博物館なのですが
ぜんぶ中世のものなので、すっごく! 興味深いんですよ。

 

科学に興味がなくても、歴史が好きな人なら 楽しめると思う。

 

ガリレオフィレンツェに住んでいたことは 知ってる人は知ってるのかな?


本人が使ったものという説明だったかは憶えてないんだけど、
4~5メートルも高さのある天井に向かって、対角線のように長く伸びる 
大きな望遠鏡を展示している部屋で 
それを見た時、
唐突に 中学生のときに読んだ本の疑問が 氷解したことがある。

 

司馬遼太郎の <竜馬がゆく>かどれか、幕末維新を舞台にした作品のなかで
幕府側だか 薩摩側だか 他の藩だか 憶えてないけど
外国列強から武器などを買っていた説明の件に
「イタリアから大砲を購入した」 といった一文があった。

 

私は子供ながらも、 幕末のその当時 科学技術の最先端は 
イギリスやフランス、ドイツなどではないか 
というイメージを持っていたので、
「どうして イタリアから大砲を買ったんだろう?」 
という疑問だけが そのとき頭に残った。
大砲って きっと 勝負を決するほどの重要アイテムだろうから、
技術が遅れてる国からは買うはずないのに と。

 

読みながら なんとなくそう思っただけだから、
それ以降 そんなことはすっかり忘れてた。

 

それから 何年も経って
偶然、イタリアに住んでて、
その日 たまたま 科学史博物館の中を歩きながら、
その部屋に入って それを見た。

 

何メートルあるんだろう、
長い 大きな 天体観測用の望遠鏡。
中世の時代に この国が作り、
この国の科学者によって使われていた 遺物であり、
当時の偉大な技術の 証明品。

 

瞬間、遠い中学生の頃の記憶が頭によみがえってきた。
「ナンデ イタリアノ大砲ナンダロウ」 ・・・・・・・

 

これだ、イタリアは 中世の昔から 
筒状の、こういった大きな構造物を 製造してきた<実績>があったんだ。


だから 大砲の筒をつくる技術が 高かったんじゃないだろうか。
その技術はもしかして 他の国より 優秀だったんじゃないだろうか。

 

いきなり そんな考えが 頭のなかに流れてきて
いきなり 遠い昔の疑問が 自分のなかで 解けてしまった。

 

事実は知らない。
事実が分かれば それは嬉しいし、知的好奇心が満足させられると思うけど
なんだか もう その瞬間 
私のなかでは 答えはそれでいいや って思ってしまった。

 

長いこと地球上に生きてると こんな風に 
地球のあっち側の場所で持った疑問の パズルのピースを
地球のこっち側で偶然 みつけたりもするんだな って 楽しくも 
不思議な気持ちになった。

 

時間と空間を超えて問題が自己完結した 小さな事件でした。(笑)

 

だから フィレンツェの科学史博物館は 実は私にとっては 特別な場所。

 

いろいろな 科学の実験器具や 天球儀や 天体儀
魅力的な アストロラーベのような器材なんかも たくさんあったと思う。


どれも とても美しい作品ばかりで 他の美術館とは違う感動があった。

 

絵画や彫刻も素敵だけど
こういった、分野のちがう「芸術品」も フィレンツェにはある。
ここでは科学も 芸術の一部なので・・・・

 

<芸術の都フィレンツェ> という名前は、通り一遍のものじゃないんですよ。
私も住んでみて初めて それを知りました。


 
何より <ルネサンスの都> だからね。
この歴史的な意識転換がなければ、私たちが今手にしている科学技術も
それに取り組むためや 理解するための<考え方>も、
生まれなかったわけだから・・・
(これについては また改めて・・・)

 

場所はウッフィーツィ美術館のすぐ裏手。
元旦とクリスマス以外は年中無休で、予約も必要ないみたい。
特に 宗教絵画ばかり観て ストレスの溜まった人には おススメです。(笑)

 

 

 

展示物の簡単な説明と写真がみられますよ♪ ↓ 

http://www.museogalileo.it/assets/files/miniguide/depliant_gia.pdf

(日本語)

 

公式HP ↓

Home - Museo Galileo
(日本語なし)