これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

秋のトスカーナの食卓

 

フィレンツェがその州都であるトスカーナ州は 
美しい丘陵地帯で有名で
少し車を走らせれば、 
自然あふれる すこし標高のある林や森に すぐ着ける。

 

秋になると 山や田舎に住んでる人たちは 散歩がてら
あるいは 家族や友人同士で ピクニックを兼ねて、
森の中に きのこ狩りに行くのが習慣なのだと聞いた。 
(週末に町からドライブを兼ねて行く人も)

 

きのこ類は、もし森の中で自分で採るのなら
ちゃんとした知識が必要な食材だけど、
食いしん坊のイタリア人たちは
慣れていて、知識も持っている一般人が多いらしく、
食中毒や死亡などのキノコの事故の話は
記憶する限り 聞いたことがなかった。
(それとも聞き逃したか、報道されてないだけかな?)

 

なんといっても、あの美味しいポルチーニまで
森の中で見つけることができたりするからね。


贅沢ですよ、イタリアの森は・・・・


そのままステーキみたいに焼いたり、
幾種類か他のキノコと一緒にパスタソースにしたり、
スカロッピーネと言って、薄切り肉のソテーのキノコがけ、という
美味しい料理になったり、
秋はよく キノコ料理が食卓に並ぶ。

 

贅沢といえば!
トスカーナって実は 知る人ぞ知る
タルトゥーフォ(Tartufo トリュフ)の産地でもある。


夏の黒トリュフが採れるところは イタリア以外の国にもたくさんあるけど
トスカーナは 黒トリュフだけじゃなく、
香りの深さがぜんぜん違う、高級食材のほうの、秋冬の白トリュフも。

 

イタリア人の知り合いに トリュフの採れる山(トスカーナ州内)
を持つ人がいたんだけど、
その人が言うには

 

「よくアメリカでも ヨーロッパの他の国でも 日本でも
イタリアでトリュフといったら
ピエモンテ州のアルバ産の白が最高!>
とか マスコミが煽りまくってるから
外国人はみんな その名前にこだわるけど、
タルトゥーフォは 人工では作れない
探して見つけるしか 手に入れる方法がないから、
世界中からピエモンテに入ってくる注文を さばききれない時も多い」
んだって。

 


 
「そういう時に 俺はよく 
ピエモンテの同業者に ここトスカーナから<輸出>してあげてるんだよ」

 

つまり
外国からの注文には、オールイタリアで応じている模様。(笑) 

 

それをピエモンテ産として そのまま送っているのかどうかまでは分からないし
もしかしたら エンドユーザーのレストラン側での
産地の誤表記 を招く怖れもあるのかも知れないけど
そりゃあ まあ 注文を受けたからには 品物は送ってあげないと、
その方が お互いに困りますものねぇ。
(わたし何気にとんでもない暴露情報書いてます?)

 

でも
だいたいね、世の中 なんでそんなに「ブランド志向」なのか
私は昔から ソレについていけないところがあるのよね。
なにその 「○○なら △△の□□が最高!それじゃなくちゃダメ!」って思想は。
こだわるなら 名前じゃなくて 質でしょう と。
(いきなり私情でスミマセン)

 

誰が言い切ったかは知らないけど、
いくらピエモンテ産が最高と言われようが、
トスカーナのタルトゥーフォビアンコTartufo Bianco(白トリュフ)だって、
すっごく芳醇な、えも言われぬ 
目をつぶってその匂いを 深く堪能したくなるような香りで・・・・・・

 

「 Sensuale 」(センスアーレ 官能的)と表現した人、素晴らしいと思います。 
私もその表現がぴったりだと思った・・・・・官能的・・・・・・
その通りです・・・・

 

じつはイタリア人でも この強い香りが苦手だ という人はけっこういて
この食材に対する好き嫌いは分かれるのだけど、 
私は魅了されたほう。 大好き。

 

味なし、栄養価なし。
香りだけで世界中のグルマンたちを虜にする白トリュフ。

 

その季節にイタリアに行くんだったら、ぜひ食べてみてほしいなぁ。
どこのレストランにもあるってわけじゃないけど・・・・

 

匂いに耽溺したい方には、
パスタに、たっぷりのトリュフスライスとバターだけで
香りを楽しむのがおススメです♪ 

 

自分の鼻や口から出る息が タルトゥーフォの香りになります。 
その香りにもう、酔える。

 

薄めの赤身のステーキに、これでもか と
トリュフスライスを贅沢に載せた料理も絶品だった。 
あれにはたしかバルサミコを煮詰めたソースがかかっていたような・・・・
(その、タルトゥーフォの採れる山を持ってる人に
ゴチしていただいた時のメニューです♪)

 

そして タルトゥーフォには
少し重めで 深みのある赤ワインを合わせて戴くのも、どうか忘れずに。

 
ていうか義務。


天国の もう一段階上の天国に行けます。


(重めといってもタンニンは強くないほうが良いと思う。わたし別にソムリエじゃないけど。
そのトリュフの山のおじさんに招かれた時も、タンニンの重くない、でもコクのある赤ワイン出してくれたよ。)

 

毎年いつも だいたい ヴィーノヌォーヴォの時期が過ぎたら
秋冬のタルトゥーフォの季節が 12月初旬か、その年によっては
中旬くらいまで続く。 
(Vino Nuovo その年のブドウで作った熟成前のワイン。
フランスのボジョレヌーヴォが有名だけど、イタリアでは 
この時期に出るワインは殆ど注目されない。 
せいぜい焼き栗と合わせて おやつに味わう程度。
ちなみに Novello ノヴェッロ というワインは、
細かい部分はちょっと違うみたいだけど ざっくり言うと
ボジョレヌーヴォの作り方で作られたワインのことを指すみたい)

 

トスカーナでは 10~11月には、主に各地方都市や田舎の町で
サーグラ(Sagra)と呼ばれる、
さまざまな産物の食祭りが たくさん開かれるし、
タルトゥーフォのサグラは、
以前は 産地近くの地方都市でしか開かれなかったけど、
2009~2010年くらいからかな、
フィレンツェの町中でも開かれるようになったと思う。
タルトゥーフォの現物よりも、その香りのついた加工商品のほうが多かったけど。

 

サグラそのものはイタリアじゅうで 季節の食材ごとに 
年中 何かしら どこかでやっているけど
特に秋の時期にイタリアへ行くなら、Sagraの情報も現地で仕入れて参加すると、
きっと 美味しいものが食べられる。 

 

チ ソーノ クァルケ サーグラ イン クエスティ ジョルニ クイ ヴィチーノ?
(Ci sono qualche sagra in questi giorni qui vicino? 
この数日のあいだで この辺のどこか近いとこで 何かの食祭りある?) 


と 親切そうな食べ物屋の人や レストランの人、
ホテルのフロントさんなどに聞いてみてください。

 

答えてくれる内容を理解するために、
少しイタリア語か英語を 勉強して行ってね。
働かざる者食うべからず☆ (使い方違いますが)

 

もし 町なかを散歩してて 
偶然 広場などで開かれている 
こういう食祭りに遭遇したら、
ショッピングなんかよりも ぜったいに 

 

迷わずこっちへGO! 

 

したほうがいいよ!!