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これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

イタリアの歯医者さん

 

イタリアの健康保険のシステムは日本とは違う。
たいていは 行きやすさから
自分の家の住所に近い ホームドクターを選んで
自分をそこに登録し、
健康・医療面での相談は いつも先ず そのドクターに聞きに行く。

 

そこに医療設備はないことが多いけど、
簡単な問診や、薬の処方箋を出すことはしてもらえるので、
風邪だとか そこまで深刻な症状でないなら
処方箋を持って薬局に行き、その薬を買って済ます人が多い。

 

もし ちゃんとした検査や治療が必要だ
と そのドクターが判断すれば、
実際の病院やクリニックに行くことになる。

 

だからといって すぐには行けず
予約を入れて待つことになるんだけど
このルートだと 医療費は基本的にかからないか、
かかっても格安なので、
緊急でない検査などは、こんな感じで
数ヵ月後に受けたりするのが イタリアでは普通。

 

そんなにのんびり待ってられない、
すぐにお医者さんに診てもらいたい! という時は、
こういった健康保険「外」のルートで
プリヴァート(privato 英語のプライベート、自主開業)のお医者さんに
自分で予約を入れて行く。 
料金はたいてい 初診で1万円以内のところが多い。 
高額だから、よほど緊急性がない限り イタリアの人は
プリヴァートのお医者さんのところには行かない傾向。

 

でも歯医者さんは別。

 

歯医者さんは基本的に プリヴァートでかかることになる。
緊急性が高いことが多いからだと思う。

 

治療費はクリニックの設備や お医者さんによってさまざまなので、
良い歯医者さんを見つけるには 口コミ情報がモノを言うことになる。

 

留学初期のころ 1年以上日本に帰らなかった時
ちゃんと毎日 歯磨きはしてたけど 
念のためちゃんと 1年に1回くらいは
歯医者さんのところで定期健診をしたくて、

 

イタリア人の友達が「私のおばさんが歯科医の受付やってるよ」という
歯医者さんを紹介してもらって
そこに一般的な検査をお願いしに行ったとき、
特に虫歯などの問題もなかったせいか
「診ただけで 何もしてないから要らない」 と、
プリヴァートであるにも関わらず お金を1ユーロも とられなかった。

 

ここで言われたことなんだけど、
わたし 外国に住んでる時は なおさら虫歯には気を付けようと思って
歯磨き一生懸命していたら

 

歯医者さんが
「よく磨けててきれいだけど、磨きすぎて、少し歯茎が下がっちゃってるね。
歯ブラシそこまで頑張らなくて良いよ♪」 ・・・・・・orz

 

そ、そうだったんですね・・・
いちど削れてしまった歯茎は、もう再生しないんですって!(泣)
いま一度 みんなで一緒に 昔の人の知恵を確認しましょう


<過ぎたるは猶及ばざるが如し>


この言葉ちゃんと知ってたのに・・・・ 活かせてなかったよぅ(T-T)
みなさんは 気を付けてくださいね・・・・・

 

さて
イタリア留学へ発つ前に、
ずっとお世話になっていた日本の歯医者さんに予告されていたのだけど

 

「この、半分隠れてる親不知は 
もしかしたら、体調がすごく悪くなった時などに
痛みだすことがあるかも知れない」

 

が 不運にも2006年くらいに 本当にそうなってしまい(泣)
しばらく日本に戻る予定もなかったから、
一応ちゃんと設備のしっかりした 良い歯科医に
診てもらいたいと思って

 

「値段は高くてもいいから、本当に腕の良い、
設備もちゃんと新しい歯科医さんを知らないですか?」

 

と 知り合いのお金持ちのシニョーラに聞いてみたら、
よくアメリカに勉強しに行っているという歯医者さんのクリニックを
教えてくれた。

 

親不知は、もしすぐに抜歯が必要な状態じゃないなら
痛みは体調が悪い時だけの、耐えられる程度のものだから
抜きたくはないが、(イタリアではね。 ←私の心の声)
他に問題はないか 診て欲しい
と頼んで、診てもらった。 

 

そしたら 親不知の手前にある奥歯に 虫歯が見つかった。
これがその時期感じていた痛みの原因ではなかったけれど
削ってその部分の型をとり、金属をかぶせてくれて、
検査も含めトータルで 200ユーロくらいの治療をした。

 

とりあえず安心もできたので、
虫歯ひとつにしては確かに高かったけれど、
イタリアだし プリヴァートだし 仕方ないよね、
と私は納得していた。
日本までの飛行機代よりは だんぜん安いわけだし。

 

その後 1年以上経って 日本に里帰りした機会に、
あの親不知が気になっていたので、
住民票を一時的に戻して 健康保険証を復活させ、
懐かしい歯医者さんにかかりにいった。

 

イタリアで虫歯の治療をしたんですよ と話して、
そこも診てもらうと 先生は一言、
「へー・・・・・。 僕はこの素材、もう15年前から使ってないなぁ。」

 

まじですかー せんせー
フィレンツェではこの歯医者さんは、
いっちばん最先端の 設備と腕を持っている人だと評判だったんですよー 
アメリカにも しょっちゅう勉強に行ってるって話だったんですよー・・・

 

身体にあまりよくない素材だということで、
型をとりなおして、別素材で作り直してもらいました・・・・
例の親不知も抜いて頂いて、
心配の種をひとつ 減らして行くことにした。

 

あのクリニックめー 外国人だと思ってだましたなあー 
と思ったけど、
おそらく外国人だからじゃなくて、
イタリア人たちを そもそも騙してる歯医者さんなんだろうなと思った。 

 

安くて 質の悪い 昔の素材使ってるくせに、
アメリカの最先端のテクニック持ってます♪
という ある種のブランドイメージで 高い料金を納得させているっていう・・・

 

あぁ親切なシニョーラ、貴女も騙されてますよ・・・・・

 

なぜかイタリアには あまり良い技術を持った歯医者さんが居ない 
という話だし
日本人がイタリアで歯科医に行くと
その治療痕が彼らにとって非常に勉強になるらしく、
そのクリニックの歯科医たちが全員、
口の中をのぞきに来る という「あるある話」も 聞いたことがある。

 

イタリア人、職人も多いし、手先だって器用そうなのに
何で歯科医療だけポンコツなんだろう?
謎だ・・・・・

 

「歯の治療のために数ヵ月だけ日本に帰る」
といって一時帰国してた人も ホントにいたから
イタリアに長期留学などの予定がある人は、
歯の治療はしっかりと済ませてから行くことをお奨めします!

 

 


*ごめん、忘れてたけど基本的なことをお伝えすると
イタリアで 外国人が健康保険に加入するには、
居住する都市のレジデンツァ(Certificato di Residenza 住民票)が必要です。
(日本と同じといえば同じですね)
ただし 必要書類や細かい規定などが 変わることもあるので
常に現地での最新情報を入手するようにしてください。
短期留学の人は、日本で入る(であろう)留学保険で 
たいていのことはカバーされると思うので、
わざわざイタリア人と同じ健康保険に加入しなくても大丈夫かも?
自分のケースでは どちらのほうが良いのか、よく判断して下さいね。