読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

合衆国新大統領決定によせて

 

もう番狂わせには驚かなかった。
けれど 報道を見ると
獲得票数では 大方の予想通り
ヒラリー氏の方が多かったそうだ。

 

公人には 見た目で与える印象の良さも重要だ と
考える文化であるはずの欧米でも
何の先入観を持たずに見ても
品の良くない印象を与えるトランプ氏が
国を代表する大統領に選ばれた。

 

2期8年 民主党政権が続いたことで
それが アメリカ国内にも 国際的にも
良い結果をもたらしていないことで
(中東情勢の不安定化とか)

 

いいかげん 変えなければ。
何とかしなければ。
何とかならなければならない。 と願う人々の心の声が
反映された結果 ということなのだろう。

 

前の記事で、何ごとにも フェーズ(段階 局面)というものがあると
書いたけど

 

今の世界情勢(アメリカだけでなく)には
オバマが過去8年間唱えてきたような
善きものと 理想を追い求めよう と語りかけるような政治家よりも
リアルに 今 何ごとが起こっているのかを直視して
それに対応できる政治家が求められている局面なんだと思う。

 

トランプ氏は ビジネス界で長いこと生きてきた人だから
<リアリスト>であるはずだ と思う。

 

政治家としては 実績も 経験もないけれど
オバマ氏自身がそうだったような<イデアリスト>に席巻されがちな 
昨今の政治の世界には、バランスをとるために
トランプのような 強烈なリアリストが必要なのかもしれない。

 

私が個人的に
オバマ氏が 国民の信用を失ったのでは と思ったのは
黒人の青年が 白人警官に撃ち殺されて 
その銃撃の根拠に疑問があったと判明した時期
白人警官の過失があったのかどうか きちんと精査せず見逃がそうとした
その警察の対応に対して迎合し アメリカ初の黒人の大統領として
黒人のアメリカ国民の、権利の平等さを守るため 
具体的には 何も動かなかったという事実だ。

 

理想的な言葉ばかりで 行動が伴わない大統領に失望した人は多かっただろう。

 

ベルリンの壁が崩れて以降
90年代からもう
誰も イデオロギーという言葉を言わなくなったけど
人々が 人生や 生活に 指標とするものを失って久しい。

 

渇いた人が 水を求めるように
理想や 善や 新しい哲学(政治哲学含む)を 探し求めている雰囲気は
世界規模であるのではないかと感じる。

 

けれど 人間はまだ
イデアリストが夢想するような社会を構築できるほど
生き物として 進化していない。
精神面が じゅうぶん育っていない。

 

昔から 私もそれなりに
いろいろ ものを考えてきた時間を
人生のなかで持っている人間だけど
今のところは
人間の生や哲学に たった一つの正しいものなど存在しなくて
バランスをとることそのものが
唯一無二の回答なのだと 自分では思い至った。

 

一つの「正しい答え」を見つけ、それに定住するのではなく
常に 状況変化に合わせて バランスを取り続けること。
それが 生き続け 変化し続け 新しい進化へとつながることになるのではないか
そんな風に 今は思ってる。

 

だって いちど信じた その「正しい答え」が 
本当に正しいかどうかなんて
どうして人間なんかに わかるだろう?

 

社会経験を持つリアリストが求められる場所といえば
国の仕事をする公務員たちも
(ここでは都庁などお役所で働く人たちを指してます)
一度はビジネス界で働いたことのある経験者だけで
構成するべきじゃないかと ずっと思っているのだけど
こういったシステムの変更は
かなり難しいものなのかな。

 

自分たちが何も産み出さなくても
最初から予算が与えられる状況しか知らない人間たちは
自分の頭を使って それを有効に
最小限の金額で 最大限の効果を産むようにしよう など
発想すら思い浮かばない。
仲間内で使い切ることが当然のことで
そのためにわざわざ その必要がなくても
金額の高い方を採用したりする、予算が余っているから。

 

コスト意識なんて持ってない人ばかりじゃないのか と思うのよね。
あと、公僕って いわゆるサービス業のはずなのに
お役所が 9時5時、土日祝日休みって何なの とも思ってる。
働いてる人が住民票など取りに行きたかったら 半日休みとか 遅刻とか
しなくちゃならないって変じゃない? サービス受ける側なのに。
せめて週イチで良いから夜7時まで開けるとか、シフト組んで土曜開けるとか
なんでしないんだろ? 
そういう証明書がコンビニで取れるようになりますって、
コンビニ店員さん(民間側)の負担になるばかりじゃないの??

 

と感じている人がここにいます。
(誤解している部分があればご教授いただければ)

 

政治家でも、安倍首相や麻生副総理は
ちゃんと民間で働いた経験があるからこそ
視点や判断力が 少なくとも私の目には まともに見える。
政治家二世とかで 社会で働いた経験がないまま政治家やってるような人物より 
任せられる という安心感がある。

 

お勉強が出来る人間が
真に優秀な人だとイコールではない という事実と
本当の賢さ 聡明さとは どういうものなのかということを 
そろそろ 子供達にも教えていくべきだと思う。
いきなり極端な例で恐縮だけど
レトロ好きなもので
修身と呼ばれるものと 教育勅語と呼ばれるものを学べていれば
私ももう少し 賢く 聡明な人になれたのだろうか・・・なんて思ったりもする。
(昔の教師達の質の高さ、人徳の高さは失われているけれど)

 

昭和世代の私たちは いろいろと
騙され続け 抑圧され続けていた世代だけど(尾崎ー!)
自分の頭で考え ものを言ってみたところで
まわりに嘲笑されて終わりだった。
とくに女性は。



これは日本だけじゃなく、
弱肉強食の人間社会に共通のものだけど。

 

 どんなに優秀な人間であろうと
女性はけっきょく 男性の眼福と 支配欲に応える以上を求められない・・・・
今のところは。

 

ヒラリー氏は よく闘ったと思う。
私はアメリカ国民ではないし どちらを支持していたわけでもないけれど
アメリカ大統領に 現実的にここまで近づいた実績を残した彼女に
同じ女性として 心からの敬意を表したい。

 

彼女が闘ってきたのは トランプ氏との大統領選だけじゃないことだけは
わかるから。

 

けれど それだけ長く アメリカの政治の世界で生きて来て
国家機密とは言えなくても 多少頭の良い人間が聞いたら簡単に
機密レベルのことまで推測し得る内容のことなどを
迂闊に人に漏らすような<軽率さ>は
人格的なものなのか、おしゃべりという女性的な特性なのか・・・
彼女のそんな側面にヒヤッと感じて 支持を見合わせた国民も 
何割かはいるだろう。

 

彼女も勝利者だとは言える。
獲得票数では アメリカ市民たちは 彼女を選んだのだから。 
<敗北宣言>と呼ばれるスピーチには わたしは心を打たれた。
少女たちに 自分たちが持つ可能性について諦めないで と呼び掛けた言葉には
切ない想いになったけど。

 

選挙に勝利するという目的のために
様々な話題を提供し 物議をも醸した次期大統領は
政治家でないがゆえに
政治家が怖れる「人気」や「失脚」は 怖れないだろう。
(政治家は選挙で選ばれなければ食べていけないが、
トランプ氏は 政治家をしなくても 食べていける)

 

彼がリアリストとしての顔を見せるのはこれからだし
リアリストは 最新情報が入った時点で 
それまでとは全く違った判断と 行動をする可能性が高い。
日々変わっていく状況に 適宜 対応していくためには
柔軟な判断力が必要だからだ。

 

日本にとっては 彼によって不安を煽られる人たちが多いほど
政治や 経済について 少しは真面目に考え始める人が増えるかも知れない。
軍事など 国土や 文化を守ることについても
もう少し真剣に 考え始めるかも知れない。

 

荒療治が必要なほど 日本は精神的に子供で
羊水のなかで安心して眠っているかのように
<ぬるま湯>に浸っている人が多いから 


危機感を抱かせてくれる この 次期大統領は
長期的に見たとき 
私たちにとっては歓迎すべき人物なのではないかと


明るい気分で 
さて、何が出てくるのかな? と 楽しみな気分で
今回の結果を見ている。