これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

トスカーナの意外な特産品

 

イタリア中部に位置するトスカーナ州
美しい丘陵地帯と 海岸地帯の両方に恵まれながら
歴史豊かな都市部も持ち、
斜塔で有名なピサや、
画家のモディリアーニが生まれた海沿いの町リヴォルノ
フィレンツェよりも中世の町並を残しているシエナなどの町も、
トスカーナ州にある。

 

ここの特産品としては
キャンティをはじめとするトスカーナワインたちは良く知られているし、
真っ白な牛で、赤身の美味しいステーキになる キアーナ牛や、


お腹に白いベルトをしているような模様のある
黒い、チンタセネーゼという豚は、
舌触りの滑らかなプロシュットや 
味にコクのあるサラーメ(サラミ。因みにイノシシのもあります)や 
ラルドディコロンナータという、ぜんぜん脂くささのない
真っ白で 舌の上でとろけるような、上品な味わいの
生ハム脂(というのかな?)になってくれる。


あとは 本当のオリーブグリーン色をした
オリーブオイルなどに代表される 豊かな農産物たちや 
チーズも、
ペコリーノトスカーノという 羊乳から作られる 美味しい特産品がある。

 

それから 革製品が有名。
ルネサンスの時代から、革製品も 
華やかな織物も フィレンツェでは作っていて
ヨーロッパじゅうに売られていたそうだ。

 

質の良い革の靴や鞄、ジャケットやコートなど、
市内には革製品の店が たくさんある。
私はフィレンツェに住むようになってから、
<質の良い革製品の魅力> というものを知った。

 

特に靴。

 

イタリアの靴は、革もシルエットもきれいだけど
履き心地も 日本の靴とは違う。

 

かかとの高い靴でも、ぜんぜんフラつかず、しかも楽に
安定して歩けるし 立っていられる。 
革がしっかりと足を守ってくれている、という感覚もあったし
かかとが高いにも関わらず 履いている靴からもらえる
あの安心感と安定感には、ほんとに驚いた。
重心の落ちる位置などが計算されているんだろうね。
有名ブランドでない、値段も一万円しない革靴(←あるんです)
であっても、安心感は同じように感じた。 

 

それまでは全く そんなこと考えたこともなかったけど、
日本の一般的な靴屋さん(大衆店)で売ってる靴って
造りも素材も、かなり酷いんじゃないかと・・・・ 
いくら高級店でなくても、いちおう靴専門店なのに。

 

「日本の人って不思議な歩き方するよね」 と
よくイタリア人たちが言うんだけど
(君はそういう歩き方をしてないから話せるんだけど って言ってた)
私は 日本人の歩き方が悪いのは
ある程度 靴のせいなのでは・・・ と思うようになりました。

 

とはいっても
たしかに多くの日本の人は 
格好悪い歩き方をしてるんだよね、正直なとこ・・・・
なにやら 健康にも悪そうな・・・・

 

背すじがゆるくて 手が だらんと垂れてて
幼児みたいに たぶん周りに何の気も張らずに(警戒心など)
ぽて。ぽて。ぽて。って 無邪気に 無心に 足を運んでるように見える。
女性に多いけど、男性にもいる。 
以前TVで観た 列車旅してる芸能人の男性が まさにこの歩き方だった。

 

話を戻して

 

それら有名なものとは別に
トスカーナには
あまり日本の人には知られていない特産品もある。

 

蜂蜜と、葉巻。 それに香水。

 

飽くまで 私個人のおすすめだけどね。

 

蜂蜜はイタリア全土にあるけれど、
フィレンツェで開かれた特産品の青空市で話した
イタリア人のおじさんが、
トスカーナは蜂蜜で有名なんだよ」 と教えてくれた。 

 

ミエーレ・トスカーノMiele Toscano(トスカーナの蜂蜜)と言えば、
質がよくて美味しいから 他の州でも人気なんだ、
と 得意気に話していた。

 

蜂蜜といっても 甘いだけのものばかりじゃなくて、
ハード&セミハードのチーズにかけて食べるのがお薦めな
すこしクセのある苦みをもつ 
栗の木(花? 栗=カスターニョCastagno)の蜂蜜など、
いろんな木や、植物からとったバリエーションもある。

 

春や秋に多い、物産展的な青空市で見つけたら
(サーグラSagra あるいは メルカートMercato)
その場で味見させてくれて、味を確かめてから買えると思うけど
買うだけなら
普通の食料品店でも 置いているところもあるんじゃないかな。
常設市場とか スーペルメルカートSupermercato=いわゆるスーパー 
あるいは アリメンターリAlimentari と書かれた食料品のお店を探してみて。

 

カッシーネ(*)には 蜂蜜のお店出てたの見た。
ちょうど市場の真ん中くらいの位置に、小さな台ひとつだけ出して。

 

ただ、申し訳ないけど、毎週来てるかどうかまでは、わからない。
毎月第○週の火曜日だけ来る、というお店も多いので・・・

 

商品の蜂蜜にはたいてい手のひらサイズの小さいビンもあるから、
お土産にも良いと思うんだけどね。
(*火曜午前アルノ川沿いに開かれる青空市) 

 

葉巻は、たばこの葉っぱそのものを トスカーナで栽培しているそうだ。
けっこう歴史もあるらしい。

 

こっちは 香水がテーマの展示会で 葉巻のブースがあって、
そこで初めて聞いて知った。

 

もし 自分がタバコを吸う人だったら
住んでるあいだに 一度は試してたと思うけど、
あいにくと タバコは私にとって 吸わないどころか天敵なので、
葉巻も同様。 吸ってみたことはないので 味はわからないけど
珍しさからオススメしてます☆ 

 

(むかーし、ガラムという、
甘いお香みたいな香りの煙草があるのを知って、
「20歳過ぎたし、この香りなら好きだし、
これでオトナの仲間入りしてみよっかな♪」
と思ったら、
タール、ニコチン含有量がとんでもなかったのでやっぱりやめておいた、
という程度の煙草との関わり方・・・)

 

そこで見たトスカーナの葉巻は 太くはなく 
細身で、大きさの印象は 万年筆くらいだったと思う。

 

シーガロ・トスカーノ(Sigaro Toscano「トスカーナの葉巻」)は、
街なかのタバッキ(Tabacchi 四角い黒地に白のTが目印)とか、
バールのなかでも、煙草を置いてるとこなら 見つけられると思う。
2本入りくらいの長細い箱や、もしかしたら透明ビニールでパックされた
1本売りもどこかで見た記憶が・・・・・

 

イタリア人の友達たちには男女とも、このシーガロの匂いを
「プッツォ!(Puzzo「臭い」)」と嫌がる人がいた。

 

たしかに強い匂いなんだけど、私はどちらかというと
普通のタバコの匂いよりは まだ葉巻の匂いのほうが耐えられたので、
その「臭い!」コーラスには 参加できずにいたのでした。

 

香水は、
サンタマリアノヴェッラ薬局は 日本でももう よく知られているけど、
修道院の僧たちの化学の知識 という
歴史的な土壌の上に、
フィレンツェの メディチ家をはじめとする上流社会の文化も 
関係していたと思う。

 

メディチ家のお姫様がフランス王家へお嫁に行くときに、
ナイフとフォークで食事する習慣も、
香水や さまざまな工芸品、
オペラやバレエ、 楽器や音楽、
洗練された料理も、多くを持って行った。

 

そしてそれがフランスの、今につながる文化のベースにもなった。 

 

香水も服もアクセサリーも、バレエも食文化も音楽も。
イタリア人の 文化を生み出す力って 実はすごいんだよね・・・・

 

香水が好きな人に 個人的にお薦めしたいのは、
ピアッツァシニョリーアから ポンテヴェッキオへ向かう
曲がり角近くにある小さなお店、
エルボリステリーア・ピアッツァシニョリーア 
Erboristeria Piazza Signoria「シニョリーア広場ハーブ薬局」         Erboristeriaはハーブ薬局という意味。

 

フィレンツェ在住のイタリア人たちの間では そう呼んでいるけど、               お店の正式名称は Spezierie Palazzo Vecchio Dott. Di Massimo              スペツィエーリエ パラッツォヴェッキオ ドットール ディマッシモ                                   

 

ここにはたくさんの、フィレンツェの <伝統的な香水> があるよ。
容れ物もレトロな感じで可愛いし、
小さいサイズのガラス瓶は値段も手頃で、人に贈っても喜ばれた。
フィレンツェの想い出に 日本に帰国する時も、
いくつか連れてきました。

 

ドットールヴェラニェスも、サンタマリアノヴェッラ薬局同様、
どうやら既に日本でも商品が買えるらしいけど、
これももともと、フィレンツェのお店。

 

ピアッツァベッカリーア(ベッカリア広場)につながる 
ボルゴラクローチェ(Borgo La Croce)通りにもお店があって
(私が住んでた頃は。今でも同じとこにあるかな?)
たくさんガラスのビンが並ぶお店は、とても可愛らしくてすてきだったので、
良い香りのものが好きな人たちは フィレンツェに行ったら、
日本で売ってないものを探しに、お店に行ってみたらどうかな。
店員さんの女性たちは とても感じが良くて親切だったし。


 
あと 特にトスカーナの、というわけでもないんだけど
イタリアのチョコレートも とても美味しいので、ぜひ食べてみて欲しい。

 

カカオの味の濃い、甘さがおさえられたものから、
オレンジやイチジクやナッツ類など 組み合わせの妙で 
新しいチョコレートの美味しさを体験できるものなど いろいろあるよ。

 

Ame Deiさん っていう たしかトスカーナのチョコラッテリーアは いちど 
全ヨーロッパショコラティエ大会みたいなので優勝したこともあったと思う。
(2005年前後だったかな? アメ・デイ って読む)

 

でも 美味しいのはそこの会社のだけじゃないから!
ちゃんとしたショコラティエのものじゃなくても
イタリアでは スーパーに売ってるチョコレートでも 
たいてい美味しいからね。

 

そういえば日本でも売ってるヌテッラ(Nutella)も、
あれ 実はイタリアの会社の発明品です。
(ぬてら じゃありません。 ヌテッラ、 「テ」にアクセント置いて発音)

 

イタリアのヌテッラと、日本で売ってるヌテッラは 味が違う と聞いたんだけど
どうなんでしょう。 
たぶんイタリアのとは作ってる工場が違って、原材料も違うのかも知れないね。

 


以上、懐かしく思い出しながらお届けしました♪