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これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

わさび愛

 

イタリア人はけっこう わさび好き。
いちど味を覚えると、次からは彼ら同士で、
<わさび争奪戦>を繰り広げている。

 

フィレンツェは内陸の町なので
魚介類は値段が高い。

 

それでもときどき、イタリア人&日本人の有志メンバーたちで
「お寿司を食べよう!」パーティ を企画して
街の魚屋さんに、
「来週の何曜日に生で食べられるマグロが欲しいんだけど」
などと予約すれば 新鮮な食材も手に入るので、
禁断症状に苦しむことはなかった。

 

2011年くらいからは スーパーマーケットで
パック入りの寿司(6~10ピースくらい入ってるやつ)も
売られ始めるくらい、認知度と人気は上がってきてたしね。

 

お寿司なんて 日本では、
いわゆる ご家庭の手巻き寿司か、
パックを開けてご飯と混ぜるだけの ちらし寿司以外
自分で作ったことなんてなかったけど、

 

留学生仲間のお料理上手な人から習って、
(なんたってシェフ修行で来てる人たちもいる)
スモークサーモンで手毬寿司 とか、
ちゃんと巻き簾と海苔を持ってきてるエライ人もいたので 
巻き方を教えてもらったりして
私も多少 それっぽいモノを作れるようになった。

 

今から留学に行く人たちは、
お寿司を作れるようになってから出発すると
間違いなく 「身を助ける芸」 になること請け合いですよ、
真面目な話。

 

この技術持ってたら、バイトだってすぐに見つかるんじゃないかな。
あなたがちゃんと「日本人」だってとこが先ず、高価値だしね。

 

私がフィレンツェに住んでいた頃 
とくに 2005年ぐらいからは
イタリアでは SUSHIはオシャレで スタイリッシュなイメージで
よく 「〇曜日は寿司アペリ(ティーボ)」 とかやってる
モダンなロカーレ(Locale 夕方や夜からお酒の飲める店)がそこそこあり、
日本人留学生のアルバイトたちが 
そういうお店の厨房で 頑張ってくれてたりした。

 

でも 2000年代初めくらいでは
値段の高めな フィレンツェの和食店の走りのひとつ(イタリア人経営)では
寿司は 日本に滞在経験のある たしか中東系の人が握ってて
それ以外の和食は、でも 日本人シェフが作ってたんだったかな?

 

中国人がやってる寿司バーにだって、お客さんわりと入ってたくらいだけど
中国人の安い店も イタリア人経営の高い店も
食べてみると そういう店のお寿司は共通して
シャリがひどかった★ (注*データは古いです) 

 

別にそんなお店に食べに行ったり アルバイトをしなくても、
基礎的な作り方を知っていれば
寿司が恋しくなった時には 自作できるし 
友達たちと一緒に作って食べるのも、楽しいもんだ。

 

とにかく 
美味しそうな食事会の話に 人が集まってくるのは
世界中どこであっても自然な現象で(超~ナチュラル☆)

 

参加するからには
あまり守りに入らず、未知の味にも果敢に挑戦する
というのが、私が見たイタリア人たちの姿勢。
(最初に口に入れるまでの表情が見ものだった人もいたケド 笑)

 

料理を作ってくれた人へのリスペクトや 感謝という気持ちも、
日本人と同じように 彼らも持ってるしね。

 

南イタリアの老齢の人たちの中には
お寿司がムリな人もいたけど
フィレンツェではとりあえず、20代~60代くらいの友人たちは皆
喜んで食べてくれてた。

 

ちなみに
「日本人はみんな寿司が作れるの?」 と
目を輝かせて聞いてくる人たち(イタリア人だけじゃなかったので)は
たいてい頭のなかで 江戸前を思い描いてるから

 

私は
「私のマンマや ノンナ(Nonna おばあちゃん)も作ってたけど
寿司って、一種類だけじゃなくて いくつか種類があるんだよ。
たとえばピッツァも、
ピッツェリーアでピッツァイウォーロ(Pizzaiuolo ピザ職人)が作るピッツァと、
家でマンマが作るピッツァは、美味しさが違うでしょ?
だから 私が作れる寿司は 家族用のものなんだ。」

 

と説明してあげると、
「あ~ なるほどね~」 と 納得してくれて
あちらの 高まる期待値と
こちらの 重くなるプレッシャーを セーブできた(笑)

 

日本食に興味があったり、
既にもうどこかで わさび入りのものを食べたことがあって、
味に慣れているイタリア人たちは 

 

「ワサビは? ワサビはどこっ?!」
「オレも欲しい。次まわして!」
と 忙しく手渡し合ったり

 

わさびを知らない 未体験の人にまで

 

「オマエまだ食べたことないの?
美味しいぜ、こうやってサルサディソイア
(salsa di soia 大豆のソース=醤油のこと)に溶かしてだな・・・」
と彼ら同士で伝授したりしてて、
チューブの奪い合いで、すぐになくなってしまう。

 

提供しているこちら側としては
キミたちっ! それ、次に日本に里帰りするまで、手に入らないんだぞっ!!
と心の中で叫んでたりする・・・・・

 

なので日本へ戻ったときは、必ず数本 持って帰ってくるようにしてた。
こちらでも中国人のやってるアジア食材の店で粉わさびを売ってはいるけど、
私は買ったことはない。
普通に美味しいんだろうか・・・(そもそも日本のものなのだろーか?)

 

そういえば、いちどワサビの手持ちがなくて、
「オレ持ってるよ」という日本人の友達に頼んだら、
粉ワサビで ボウルにたくさん作ってくれたまでは良かったんだけど

 

イタリア人の友達(男)の一人が、
それをアボカドディップと勘違いして <大量に> 口に放り込み、
ジュラシックワールド(?)ばりに 口から火を噴いて
たいへんだったことがあった・・・・・そうだ。
(後から 「大変だったんだよー、可哀想だった。」 と聞いた。)

 

私は台所でずっと料理してたので、
そんな騒ぎがあったことなど、つゆ知らずだったの。

 

それを聞いて心配になったので、大丈夫かなと様子を見に行ったら、
水・ジュース・ワイン・その他を
「皆ですぐに 寄ってたかって飲ませてくれたから大丈夫だったよ」
と、わりとすぐに回復して、
また楽しくパーティに参加してくれてたから良かったけど。

 

んー、でもちょっと火を噴いてるところ見てみたかったな♪
めったに見られるものじゃないよね♡ (←鬼★)

 

驚いたのは、こちらが特に何も説明していないのに、
「これはインテッリジェンテだ(intelligente 「頭良い」)。
生魚に居るかも知れないバッテーリ(batteri 「バクテリア」の複数形)
を殺す役割もしているに違いない」と、
わさびを使用する効能に 自ら気づき、
納得しながら食べているイタリア人もいたこと。 
(わざわざ私のとこにそう言いに来たので、
「その通りです。ブラーヴォ!」と拍手を送りました。)

 

お約束の、少し鼻にツンと来て わたわたと暴れまわる人を 
みんなで微笑ましく 温かい目で見守るのも、
その場の連帯感と和みが生まれるステキな時間だし

 

私はそれを「わさびの洗礼」と呼んで、
それが その日初めて寿司を食べたというイタリア人だったら、
「おめでとう。これで仲間になれたね♪」 と笑顔でお祝いを言っていた。

 

涙目で嬉しそうな笑顔を返してくれるのが
印象的だったというか、痛々しかったというか。

 

あと 友達の話だけど、
日本のお土産で 柚子胡椒をイタリア人にプレゼントしたら、
「なにこれ、美味しい!」と、どハマリされて、
異常に喜んでもらえたのは良かったんだけど、
その後、
次は日本にいつ帰るの? また柚子胡椒買ってきてくれる?
と事あるごとに要求されるようになってしまい、
「余計なものを教えてしまった・・・」
と軽く後悔した という話も聞いた。

 

 


意外とイタリア人も、辛いモノ好き多いみたいよ。

 

 

 

 

関連記事: 

luriha.hatenablog.jp

 

 

 

 5/16/2017追記:
「私の友達はわさび大嫌いな子が多かったので意外です」
というコメントを下さった方がいらしたのですが、
たしかに 
よく思い出してみれば、私の周りのイタリア人達は
あまり一般的ではなかったかも・・・・

 

食べ物にこだわりがあって、 
普通のスーパーやメルカートよりも
わざわざBiologico(ビオロージコ 無農薬・有機農法・オーガニック系等の意味)
の店に買い物に行ってたり、
日本のだけじゃなく、他の国のエスニック食材(アジアやアフリカなど)にも
興味を持ってる人が多かったです。

 

ご参考までに^^