これまで と これから

海の向こうからおみやげ持ってきた。

南イタリアの「終わらない」習慣

 

ルカの生まれ故郷は南イタリアのかかと側。
海好きの私にとっては残念なことに
アドリア海を臨む海沿いの町ではなくて、
若干内陸の 小さな田舎町。

 

このあたりの住人は
夏のあいだの数ヵ月は、
実家のある町から車で15分くらいの
カーザ・ディ・カンパーニャ(Casa di campagna  直訳で「田舎の家」)という
緑に囲まれた丘の上の セカンドハウスのほうへ、
避暑を兼ねて移り住む。

 

たいてい お庭つきの一軒家で、
ルカの家族の「田舎の家」は
広い庭に オリーブや アーモンドの木が いくつもあり、
普段食べるサラダなどの野菜用に、
お父さんが 小さな畑もつくってた。

 

ここに居るあいだは 食事は 朝昼晩
庭先の、屋根のある広いテラス部分にテーブルを出して、
雨が降らないかぎり いつも外でとる。

 

外でする食事はなぜか、いつもよりもっと 美味しく感じる。 
あれは何でなんだろう。

 

さて こちらで受けた南の「洗礼」。

 

家族だけの普段の夕食は 
いつもたいてい カフェだけか 
デザートといっても スーパーで買ったジェラートや果物で終わるんだけど、
親戚やお客さんと一緒の夕食のときは
「夕食後」が、なかなか終わらない・・・・・・

 

こんな感じ↓

 

食事が終わるとメインのお皿を片付けて、
デザートの用意を始める。
お客さんが 小さなケーキの詰め合わせや
夏の定番で
ジェラートや ズッコット(ジェラートケーキみたいなの)などのデザートを
持ってきてくれることが多いから、
先ずは それからサーブする。

 

みんなで わいわいと包みを開け、 
それを持って来た人のセンスを褒めたりしながら
味の感想を言い合ったり、
どこのお店のなの? といった質問をしたりして
美味しくいただく。 

 

念のため言うと 
お客さんみんな(家族やカップル単位)が、 
それぞれ 何かしら持ってくるから、
その日のデザートは 1種類だけじゃないことが多い。

 

ひとしきり食べ終わると、
「フルーツ食べる~?」 と言って、
マンマがフルーツを何種類か、
切ったり、そのまま持ってきたり、で出てくる。

 

夏だとスイカ、メロン、
メロンときゅうりの合いの子らしいナントカいう果物
(マクワウリとかいうものと同じだったかも知れないです)
ぶどうやプラム系の果物、
珍しいところでは サボテンの実なんかもあった。
南イタリアだったので。フィレンツェでは見ないね☆)

 

そのあとに 
「はい、コレもどうぞ~♪」 と
マンドルラ(アーモンド)や ノーチ(くるみ)など
ナッツ類がたくさん入った小鉢が、テーブルに現れる。

 

これもみんな各々 手を伸ばして
皮をむいて ぽりぽり食べる。
おしゃべりの口も止まってない。

 

しばらくポリポリしてるうちに、
またマンマか おばさんか、
時には男性の誰かが立ち上がり、
「カフェ淹れるわよー。 飲むひと~?」 と声がかかる。

 

オレいらね。 私もいらない。 って人もけっこういる。
この時間にカフェインを摂りたくないと、
カフェドルツォcaffe d’orzoという、
麦茶ならぬ 麦珈琲を飲む人もいた。

 

暖かい飲み物でまったりしてると、またもおもむろに
「誰か食後酒欲しい?」 
と 新たな展開。

 

食後酒のボトルが 何種類か運ばれて来て、
ささ、好きなの飲んで♪ と
小さな、ショットグラスくらいの大きさの、
イタリアではよく見る
<度数の高いお酒用グラス> も配られる。
(↑ヴェネツィアで見つけるのがおすすめ♪
私とルカは あえて不揃いで、いろんな色とデザインのを買いました♪)

 

食後酒は主に 甘みと
アルコール度数の強いリキュールが多くて、
イタリアには何種類もあるんだけど
さまざまな修道院の 中世からの伝統品やら、
その土地々の特産品やら、
北イタリアのグラッパGrappaは イタリア中で飲まれてて、
甘みがなくドライな味だからか 特におじさんたちが好んで飲んでた。

 

私がイタリアで一目惚れ(一口惚れ)したのは
リモンチェッロ Limoncelloという、
カプリ島(近くのソレント半島も含むかも)特産品のリキュールだけど
イタリアには他にも
パッシート Passitoとか、モスカート Moscatoとか、
甘いんだけど、甘ったるい甘さじゃない、
美味しい甘さの食後酒が たくさんあるんだよね・・・・

 

そこまで「食後」がまったりと 長―く続いているのに、
更にそこで
「ところで誰かジェラートもっといる?」
という声が聞こえた時には、

 

に、2周目ですかっ?! と気が遠くなりかけた・・・・・

 

順番はべつに決まってるわけじゃなくて 
多少前後するけど、
内容としてはこれが 「食後」のフルコース。

 

フィレンツェでも イタリア家庭のディナーに招かれたことはあるけど、
デザートとカフェ、食後酒だけで わりとシンプルに終わるのが普通で、
こんなに長々とは続かなかった。

 

 

恐るべし、南イタリアの食習慣・・・・・

 

 

南の肥満問題 というのがイタリア国内で言われているんだけど、
どう考えても原因が見えてるんですが★